トイレでうんちができない子どもへの対応
おしっこはトイレでできるのに、うんちだけはオムツで出してトイレではできない子ども達がいます。
ここでは、その理由と「トイレでうんちをしよう」と子どもに思ってもらうもしくは「うんちができるようになる」ためのポイントをいくつかご紹介します。
トイレの環境を整えることでスムーズにうんちができるようになる子どももいれば、何かのきっかけで急にオムツにするうんちを卒業してしまうケースもあります。
自宅で実践できそうなことや保育所でも先生と連携しながらできそうなことから実践してみてください。
トイレでうんちができない理由
理由としては以下のような要因が考えられます。
- ・トイレの環境が子どもに合っていない
- ・トイレで一人座っておくのが嫌
- ・オムツに慣れてしまっている
- ・トイレを失敗したときに大人に強く怒られた経験がある
- ・うんちを我慢(トイレまで出さない)できる年齢ではない
体の成長や年齢については大きくなるまで待つしかありませんが、大体の理由は大人からすればなんてことないことのように感じます。
しかし、トイレでうんちをする習慣が身についていない子ども達にとっては大きな壁が立ちふさがっている状態なのです。
対応①トイレに座ったら足がブラブラしないように工夫する
うんちをするにはおしっことは違って力むことが必要なので、足の裏を土台や床につけて踏ん張らなければ出しにくいです。
和式トイレが少なくなってきているので、自宅の洋式トイレに子ども用便座や踏み台を用意しているご家庭も多いと思います。
しっかりと足の裏が踏ん張れて、お腹に力を入れて力むことができているか確認してあげてください。
気を付けたいのは小柄な子どもの場合です。
市販されている踏み台や足場だけではトイレに設置しても、足がブラブラしてしまっていることがあります。
足がしっかり踏ん張れるように、台やステップは背の高い物を用意したり段ボールなど丈夫な箱を追加で用意したりして、足の裏が宙ぶらりんにならないようにしてあげてみてください。
対応②うんちを出したそうなタイミングを見逃さない
年齢が大きくなってくると、自分で「今うんちがしたい!出そう!」とわかってきます。
いつもならオムツに履き替えてうんちをすることが習慣になっていても、まずはトイレに誘ってみてあげてください。
さらに、スムーズにトイレでうんちが出せるように、
・子どもがうんちを出しそうなタイミングを見逃さない、または、いつもうんちをしている時間帯などを大人が把握しておく
・トイレに行ったもののうんちが出そうにないときは、トイレから出て次の機会まで待つ
といった対応を取ってあげることで、子どもも安心してトイレでうんちをすることができますよ。
せっかく子ども便座を設置してトイレに入ったのにうんちが出ないとき大人は「またか…」とイライラしそうですが、怒らずに「次は出るといいね」と声をかけてあげてください。
対応③トイレで一人になるのを嫌がる場合は大人も付き添う
大人でもそうですが、いざトイレに行くとうんちが出なかったり、思っていたよりも時間がかかったりすることってありますよね。
おしっこが出るときと違って、うんちは便座に座っておく時間が少し長くなります。
子どもが一人で長い時間トイレに座っているのを嫌がるようなら、大人も一緒にトイレに入って付き添ってあげてください。
トイレでうんちができるようになることを題材にした絵本を読んであげると、退屈せずに座っていられるかもしれません。
対応④オムツ以外(トイレやおまる)でうんちができた成功体験を積んでいく
トイレトレーニングが始まったもしくはおしっこだけトイレでできる子どもにとって、今までオムツにしていたうんちをいきなりトイレでやるように言われても不安に感じてしまいます。
たとえパンツにうんちを出してしまったり、トイレで上手にうんちが出せなかったりしても必要以上に叱ることはしないでください。
おまるがある場合はおまるを使ったり、うんちをしそうになったらトイレで出せるようにすぐ誘ったりしておむつ以外でも「うんちができた!」と子どもに自信を持ってもらうことが大切。
トイレでうんちが成功したときには「できたー!!」と大げさに褒めてあげてください。
保育所でお友達がトイレでうんちをしているのを見て、「〇〇ちゃんはトイレでうんちができる」と話してくれる子どももいます。そんなときは、「あなたも頑張ってみる?」とトイレでうんちの練習を始める声掛けのチャンス!
また、今までは保育所でうんちをすることを頑なに嫌がっていた子どもがパンツにうんちをしてしまったときは、子どもが保育所に安心感を持ち始めたサインかもしれません。
「保育所でもうんち出せたね。次はトイレで頑張ってみようか」と優しく声をかけてあげてみてくださいね。保育士さんとの連携も重要です。
自宅ではおうちの人がいるとどうしても「オムツに替えて!」と言ってしまいがちな子どもも、保育中や祖父母宅でのお泊りなどおうちの人と離れて過ごすことになれば、半ば諦めてトイレでうんちができてしまうこともあります。
注意すること
長期戦になるかもしれませんが、子どもがトイレでうんちを嫌がる理由を探って根気強く対応してあげてください。無理やりトイレに連れていくのはやめてあげましょう。
また、外出先で「うんち~」と言われたらトイレを探すのも大変だしオムツを履かせたくなるかもしれませんが、一度トイレでうんちが上手にできたら大人の都合でオムツを履かせることはやめてあげてください。子どもの習慣を崩してしまっては、おうちの人や子どもの努力も無駄になってしまいますよ。
参考
【トイレトレーニング】うんちができない理由と成功するコツ4 - マーミー (moomii.jp)
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